
むかし。20年以上前。夜中に腹が減ってもまだファミレスもコンビニも少なかった頃。先輩漫画家の家で麻雀やってて腹が減ると食べにきた。参宮橋。ラーメン道楽。このあたりは景色が当時とあまり変わらない。
今日の九州系豚骨ラーメンとは趣が完全に異なるが、むかしは画期的にうまい豚骨ラーメンという認識があった。
そして今。
「綾波?……綾波だよな?」
錯覚か、というぐらい旨いため、文章するにあたりもう一度食べなおした。
なんと言えばよいのだろう。やはり旨い。味が良い。あくまでも正統中華そばというジャンル内でさらなる完成をめざして歩み続ける地味かつ孤独なロードワーク。
澄み切った爽やかな世界の中に信じられない深淵を感じる。一瞬が永遠であり、永遠が一瞬である。
写真はラーメン550円。煮玉子100円。
ラーメンという一杯が持つ奥深さがここにもある。
つまり。こーゆーことだ。
大きな声では伝わらない言葉もある。綾波と来るならこんな店。(杉作J太郎)


